2017年1月28日土曜日

島国メディア

19年ぶりの「日本出身」横綱の誕生。できればもう少し危なげない相撲で勝ち進んでほしかったが、横綱昇進伝達式でよくわからない四文字熟語を使わずに素直に気持ちを表現したことに好感をもった。それにしても「日本出身」を繰り返す日本のメディアは相変わらずと思う。「日本人」といっていたのを日本に帰化したモンゴル出身力士と区別するためにこのような言い方になったようだが、慣れない異国で頑張っている外国人力士たちはどう思うだろうか。また、世界的に珍しくなくなっている女性の首脳をいちいち「女性初の…」と表現するのも時代遅れ。海外で起きた事件や災害で「日本人の犠牲者は…」ばかりを繰り返すのが国際放送で流れでもしたら日本人のイメージを悪くしかねない。視聴者の多くが日本のメディアを通じてしか外の情報に触れないために違和感なく受け入れてしまうのかもしれないが、こうした体質は「大本営発表」を行っていた戦時下とあまり変わっていないのかもしれない。