2015年6月19日金曜日

レコード

10年余り前に他界した父が遺したクラッシックレコードの数々。ほかに聴く家族もいないので、オークションでほしい人に売ろうかという話になった。壊れやすいものなので、落札者にどうやって送ればいいのかオフィスの出入りの宅配業者に尋ねたところ、「レコードってどういうものでしたっけ?」と聞かれてしまった。そう。今の若い配達員はレコードを見たことがないのだ。自分が子どもの頃に蓄音機ってどういうものだろうと思ったのと同じ感覚だろうか。そして若い配達員の目にはレコードを知っている私が当時蓄音機を知っていたおじさん、おばさんたちのように見えてしまうのだろうか。ひょんなことから自分が当たり前に歳をとってしまったことに改めて気づかされた。