2013年11月24日日曜日

公共工事

商用で筑豊の直方に行くようになってから2年近くが経つだろうか。JR直方駅前の一角に工事用のフェンスが立てられているのをはじめて見たのは去年のことだった。建物を建てているわけでもなく、囲いの中から工事をしている音が聞こえるわけでもなく、1年以上が過ぎた。今週何カ月ぶりかで直方を訪れ、さすがにフェンスは外れているだろうと思ったら、まだ残っていた。地元のタクシー運転手の話では、当地に高速道路を通すのにも20年以上の歳月がかかったという。サラリーマン時代に友人が、地元の三陸の町を天皇皇后両陛下が訪問されることになった途端、いつもはてれてれやっている工事が突然急ピッチで進んだという話を聞いたことがあるが、工期を延ばすことで収入を得られているのだとすればインセンティブの与え方が間違っているだろう。国も地方も財政がひっ迫する中、もっと生産的な労働にお金が使われるような方法はないものかと思う。