2013年10月19日土曜日

ブラックタイ

タキシードを着る習慣がない国で生活する者にとってブラックタイ・イベントというのは厄介なものだが、イギリスで行われるカンファレンスでブラックタイの晩さん会に参加することになった。私が持っているタキシードはアメリカに留学する前に作ったもので、当時の体形に合わせているためサイズが気になったが、作り直す時間もないし、イギリスで借りられるかもわからなかったので、そのまま持って行った。(思えば留学先でのブラックタイ・イベントと帰国後の友人の結婚式で何度か着ただけだ。)どれだけきつくても頑張れば着られるだろうと高を括っていたが、いざズボンをはいてみるとウェストだけでなく太もももかなりきつく、一生懸命お腹をひっこめてようやく腰のボタンとフックを締めることができた。奮発して仕立てのいいものを買っていたが、晩さん会の間にズボンが破れでもしたら笑えない。いったん脱いで出発間際まで待ち、着席するときはゆっくり腰をおろすように心がけた。幸い大きな「事故」は起きず、無事に終えることができたが、今度という今度こそ腰回りをしぼろうと固く心に誓った。