2013年10月5日土曜日

役人天国?

「一時は事業仕分けでえらい目にあったが今はようやく落ち着いた。」ゴルフコンペでご一緒した天下り組の元高級官僚がいった。事業仕分け自体を「まったくくだらない」と一刀両断に切り捨てる様に、もはや同じようなことは起きないとの自信がうかがえた。そんな折、羽田空港の国際線発着枠の拡大で民主党政権時代に経営破たんし、再建が行われた日本航空を冷遇する便数の割当が行われたことをニュースで知った。経営破たんした日本航空が税金面で優遇され、全日空よりも大きな利益をあげたからという理由が報じられていたが、全日空は税引き前の利益からして日本航空より少なく、社員の給与水準が同じで、日本航空と同等の経営努力をしていない限り文句を言うべきではない。そもそも経営破綻した企業に対する税金の優遇措置という一時的なものと空港の発着枠という長期的に続くものをごっちゃにするのはどう考えても理にかなわず、そうしたことが明確な基準もないまま国交省の一存で決まるというのも釈然としない。私も民主党に失望した国民の一人だが、羽田空港の国際化や、中途半端に終わってはしまったものの、税金の無駄遣いの排除といった実績が過小評価されているような気もする。自民党の政権に戻ったことで「もとのもくあみ」になることは覚悟しなければならなそうだ。