2011年2月13日日曜日

美肌

久しぶりに会った同い年の女友達。長信銀最大手で総合職女性初の社費留学生となり、将来を嘱望されていたが、その後外資系投資銀行を経て今は新興の金融企業の幹部となっている。

3年ほど前に会ったときには彼女の会社のファンドでゴルフ場の買収をしていて物件を探すのに忙しいといっていたが、今は破たんした大手消費者金融から買い取った債権の回収と最近買収した美容クリニックの経営指導に忙しいとのこと。彼女のツイッターには何たら注射をうっただのとその美容クリニックを自ら利用していることが書かれており、共通の知人からは彼女の顔が変わったと聞いたので、どのようなことになっているのだろうかと思った。

実際に会った彼女は顔が変わったというよりは肌が輝くように白く、しわが一つもなかった。何たら注射のおかげだろうか。私の同世代といえばどんな美形だった子も顔に疲れが出始めているが、金で肌の若さが買えるのだからすごい時代になったものだ。

ゴルフを始めてから顔のシミが目立つようになった私は思わずそれを取ることができるのか聞いてしまった。答えはイエスでひとつ2万円とのことだった。足裏マッサージ何回分だろうなどと口走ったら、以前は10万円単位のお金がかかり、価格競争でそこまで落ちたのだといわれた。シミ取りにそんな大金をはたくなど、女性の美に対する執念には恐れ入る。

シミ取りはシミになった細胞に光を当てて死滅させ、再生を促すので若返りにいいといわれたが、一つ当たり2万円だと今の私の状態でいったいいくらかかるのだろうか。金で若い肌が買えるのは経済力のある人のみができる贅沢で、そのような意味で彼女は“勝ち組”なのかも知れない。