2010年4月17日土曜日

Eyjafjallajoekull

これほど発音が想像がつかない言葉を見るのは初めてだ。しかも長い…。今週噴火してヨーロッパの空路をまひ状態に陥れたアイスランドの火山の名前で、カタカナにすると“エイヤフィヤトラヨークトル”となるそうだ。

イギリスへの出張ついでに観光でアイスランドに寄るつもりでいたが、別の商用が入ってしまったため諦めた。“エイヤフィヤトラヨークトル”山噴火の報に触れ、ハワイ島で見たキラウエア火山の溶岩が海に流れ込んで勢いよく水蒸気をあげる迫力満点の光景を思い出し、噴火の様子を実際に見てみたいと思ったが、噴火が続いている限りは日本からの空路がふさがれてしまうので無理そうだ。

日本人的にはアイスランドの温泉につかってみたいなどと思っていたが、考えてみれば同じ火山国の日本でも同じように噴火が起きれば風向き次第で空路がまひ状態になりうるということか。一昨年ブエノスアイレスの空港で帰路便のチェックインを済ませて搭乗口に向かっているとフライトのキャンセルを告げるアナウンスが流れた。何でもチリの火山が突然噴火し、その煙がアメリカへ向かう空路をふさいでしまっているとのことだった。幸い私はサンチアゴ経由の便だったので、噴煙を迂回する形で予定通り帰国することができたが、何の準備もなく空港で足止めされた人たちはたまったものではなかっただろう。

今回の火山噴火の報道で面白いのはどのテレビ局も噴火している火山の名前をいわないことだ。過去にニュースになった火山の噴火はアメリカのセントヘレナ山にしてもフィリピンのピナツボ山にしても必ず噴火した山の名前をいっていたのに、今回は頑なにそれを避けているように見える。やはり“エイヤフィヤトラヨークトル”ではアナウンサーが舌をかんでしまうからか、はたまた正しいイントネーションを誰も知らない、あるいはそれが日本でまだ確立されていないからか。かくいう私もこのように文字にしてはいるが発音は皆目見当がつかない…。