2009年9月12日土曜日

ショパンコンクール

金曜日に同じ年にソニーに入社した女性(中野ブロードウェイ近くの老舗甘味処の娘)から“ショパンコンクール”なるタイトルのメールが届いた。何事かと思って開いてみると、何と我々の同期入社の木下君が国内の選考をパスし、ワルシャワで行われているショパン・コンクールに参加しているとのこと。そして翌日には本人から同期会のメンバー宛てに二次選考もパスし、本選に進むことができたとのメールが来た。

コンクールのウェブサイトを見ると本選出場者はわずか8人。世界各国で行われている予選に何人が参加したかわからないが、その枠に残れたこと自体が大変なことというのは想像がつく。しかも彼は私と同年代のサラリーマンで、この20年間は一日中練習に没頭できる身ではなかったはず。無芸小食?の私には想像がつかない快挙だ。

私はこの木下君のことを実はよく知らない。バブル景気が始まる前とはいえ、四年制大学卒業の文系採用者だけでも140人余りいたため、同期会のメールがまわってきても半分くらいは顔が思い浮かばなかったりする(私が友だちが少なかっただけかも知れないが・・・)。また、私が本社に配属されたのに対して木下君は今の本社ビルが建っている芝浦の事業部配属だったので顔をあわせる機会もなかった。

同期の集まりなどで彼の話題がのぼることがあったので、同期入社にピアニストがいることは認識していたが、彼はピアノの練習が忙しかったのか、そうした飲み会で見かけた記憶もない。何ヶ月か前に彼の演奏がYou Tubeにアップされたとの連絡を受けて見てみたが、やはり見覚えがなかった。演奏は素人目にもすばらしかったが、よもやショパンコンクールに出るほどの腕前とは思わなかった。

面識はないとはいえ、同期入社の仲間。この上はアーチェリーの山本博氏、スーザン・ボイルに続く◯年の星として健闘を祈りたい。