2021年12月28日火曜日

廃藩置県

鳥取県米子市にふるさと納税した当地出身の友人が、返礼品の蟹が隣の島根県の隠岐の島産であったことをFacebookに書き込んでいた。隠岐の島は鳥取と島根の県境の真上にあり、おもなアクセスは鳥取県の境港港から出ているフェリーであるが帰属は島根県。友人は隣県の物産が送られてきたことを問題視していたが、そもそも鳥取と島根の県の切り方が不自然で、鳥取の西部(旧伯耆国)と島根の東部(旧出雲国)に隠岐の島を加えて一つの県にした方がしっくりくるのではないかと思う。鳥取県の東部(旧因幡国)は兵庫県の日本海側と一体、島根県の西部(旧石見国)は広島県と一緒にした方が合理的に思える。現に石見の温泉地の旅館の女将はお客の多くが広島から来るのに業界団体の打ち合わせで松江に行かされるのは大変といわれていた。行政が合理的な判断をしないのはこの国の伝統芸で、明治の昔から変わっていないのだろうか、と思った。