2021年3月27日土曜日

和製英語

和製英語とは実に厄介なもの。聞きなれていると正しく聞こえたりする。日本人ゴルファーが向かい風を表現するアゲンストとかアゲるは原語のagainstにそもそもそのような意味はないのですぐに和製と判別がつくが、野球用語はそれらしかったりするので紛らわしい。off seasonがシーズンオフと逆になったり、batting practice pitcher、batting practice machineのpracticeが抜けてバッティングピッチャー、バッティングマシーンとなるのはまだかわいいとして、play catchがキャッチボール、one-handed catchがシングルキャッチ、night gameがナイター、overhanded pitchがオーバースロー、fastballがスピードボールなどは和製英語がそれらしく聞こえるから厄介。walkがフォアボール、inside-the-park homerunがランニングホームラン、homerun sluggerがホームランバッターなどというのは紛らわしすぎてそもそもカタカナを使うべきでないだろう。こうした和製英語は英語力がないのに横文字を使いたがる(あるいは日本語の語彙力・表現力が足りない)日本人が考え出したものと想像するが、いったん浸透してしまうと取り返しがつかないので、影響力のあるマスコミはこうしたある種恥ずかしい表現は努めて使わないようにすべきだろう。