2020年11月3日火曜日

BCG

インドの取引先との電話会議で同国も感染が広がってもあまり死者が出ないのはBCGのおかげとする説があることを知った。BCG説の真偽を証明するのは難しいかもしれないが、日本が何を誤ったかといえば、人は育った環境によって異なる免疫をもつという当たり前の事実を完全に無視して欧米人と一緒に、あるいはそれ以上に大騒ぎしまったことではないかと思う。東南アジアに行けば地元の人がふつうに屋台で買って飲んでいるジュースも日本人が飲めばお腹をこわしかねない。インドに行った日本人の多くが激しくお腹をこわす。ヨーロッパ人が「新大陸」や太平洋の島々に持ち込んだ感染症で多くの原住民が死亡した。日本人はスペイン風邪での死亡率は低い一方、コレラは高かった等。政府が半年以上前に結果を否定した抗体検査をいよいよやるという。前回の検査とまったく違う数字が出ても説明もない。嘘というのはいったんつき始めるとそれを繕うためにエンドレスに続くことがわかる。騒動が始まって9か月たっても隣国ができている感染の抑止はおろか、感染実態の把握すらもできない我が国。政府やメディアのいうことに踊らされていつまでも真実に目を向けない国民。全国民が一丸となって戦えばアメリカに勝てると信じていたのと同じナイーブさで岩手県0人などというばかな発表を真に受けてしまう日本人。為政者がまともであればいいが、国民を騙しても平気な人たちの政権が終わる見通しもなく、ますます貧乏になっていくこの国が80年前と同じような破滅的行為に及ぶ可能性がゼロといえるだろうか。