2020年7月16日木曜日

副作用

先日放送されたテレビ番組で「お互いがマスクをしていたらソーシャルディスタンスなどとる必要はない」という医者の発言に「なぜ毎年インフルエンザで1万人の人が亡くなっているのにこの感染症だけ大騒ぎするのか」と厚労省の元官僚がかぶせた。こうしたまともなことをいう人が二人同じ番組に出るのも珍しいが、ニュース番組では相も変わらず検査を受けられた人の中で感染が確認された人だけを「感染者」とする数字を無批判に垂れ流している。分母を小さく見せることで死亡率が高く見え、それが疑うことを知らない日本国民を怯えさせるという悪循環をいつまで続けるつもりだろうか。こうした人災ともいえるパニックが招いた過度な消毒習慣で常在菌の死滅と腸内細菌環境の破壊が心配されるそうだ。飲食店などでやたらと消毒剤をスプレーするのは不快きわまりないが、一般に使われている第4級アンモニウム塩や次亜塩素酸ナトリウムはひたすら体に悪く、特に肺の常在菌によくないというから逆効果でしかない。また、マスクの着用は高齢者の熱中症リスクを高めると指摘されているが、子どもも恒常的な低酸素状態により脳の発達によくないそうだ。そもそもそれほど恐ろしい病気なら、首相は他国が2月の初めに入国制限を始めた後もオリンピックやりたさ、観光収入ほしさに1か月以上も中国からも欧州からも観光客を入れ続けて全国にウイルスを蔓延させたこと、それによって結果的に多くの国民に犠牲を強い、莫大な借金を後世に残すことになったことを詫びるべきだろう。逆に大して危険な病気でないとわかっているなら、検査数を抑えることで感染者数を少なく見せてきたことを詫び、早急に感染実態を調べ、少なくとも日本では致死率が1%にも満たない程度の病気であることを明らかにすべきだろう。いずれにしても辞任に値する愚挙だが、それでも彼を支持する国民が3割以上いるのだから、残念ながら日本もアメリカとあまり変わらないレベルのようだ。