2014年1月3日金曜日

役職定年

久しぶりに飲んだサラリーマン時代の先輩の口から出た言葉。思えば私の先輩たちもそのような年代に差しかかっているのだ。会社をやめて10年以上もたち、まったく別の世界に身を置いていると、今社内で起きていることにあまり関心をもてなくなるが、それでも自分が若手社員だった頃のことは鮮明に思い出す。当時の先輩たちの近況について聞くと、仕事そのものの実力よりも、そのときどきの権力者にうまく取り入るポリティカルなスキルに長けていた人たちがそれなりに出世していて、仕事ができてもポリティカルな部分がなかった人たちは平凡に「役職定年」を迎えていることを知った。会社に在籍中は後者の人たちをリスペクトしていたが、そうした人たちが子どもの教育が終わる前に定年を迎えてしまうことを心配していることを知り、大手企業の、特に間接部門では前者が正しい生き方だったのだろうかと考えさせられた。