2019年11月22日金曜日

特殊詐欺

ひっかかることはまずないと安心していた母親が甥を名乗る詐欺犯から金をだまし取られた。話を聞けばおかしなところだらけだったが、それを指摘しても、間違いなく甥(つまり私の従兄)の声だったと譲らなかった。このことがあって昨年、叔母が母に私が金の無心をしてきたといってきたことを思い出した。どんなに困っても頼ろうなどとは思わない叔母だったので余計に不愉快だったが、母の場合と同様に開口一番「おばさん?」と聞かれて甥の名前をいってしまい、そこから甥と信じ込まされとものと想像する。二人の明暗を分けたのは、一方が甥が困っていたら助けようとする人で、もう一方が甥が困っていても助けようとしない人だったことで、助けようとする方が損をするというのは皮肉な限りだ。警察によると電話の声は生の声と違って判別が難しいそうで、子どもを名乗っても騙される親がいるくらいなので、声を聞く機会が少ない甥であればなおさら騙されやすいのだろう。子どもを名乗った場合に比べてお金を出す可能性は低くなりそうだが、それを補っても余りあるくらい騙せる確率が高いのだろうか。