日本の総理と韓国の大統領が相次いで訪米したが、首脳会談でマスクをしたしない以上に両国の能力の差は歴然としていた。日本の外交成果は何だったのか。「オリンピックやりたい」、「せいぜいがんばって」そんなことをいってもらうためにわざわざアメリカまで行ったのか。一国の総理がアメリカの製薬会社のトップに電話してワクチンを融通してくれと懇願する国辱ぶり。日本がオリンピックやりたさに検査を受けさせないことで感染実態を隠している間にしっかり検査を行って感染拡大を食い止めた韓国は日本ほど焦る必要のない立場でありながら、ライセンス生産の話をもちかけて実に賢い方法でワクチンの確保に乗り出した。政治家のレベルも役人のレベルも違い過ぎる…。そんな韓国を批判的にいう人たちが大勢いるようだが、彼らが批判すべきは隣国が当たり前にできていることもできず、経済を崩壊させ、一人当りGDPで韓国に抜かれる状況を作った自国の政府と役人たちであろう。
2021年5月22日土曜日
『CIA秘録』 The History of the CIA
Facebookの書き込みで見かけた『CIA秘録』という10年前に出版された本。すべてが直接取材や公文書等の一次情報にもとづいて書かれている初めてのCIA本といわれていて、その12章にA級戦犯だった岸信介(安倍前首相の祖父)がCIA幹部に取り入って収監先の巣鴨プリズンから出してもらい、CIAからの秘密献金で自民党を設立し、日本を永続的にアメリカの支配下に置く基盤を作ったという記述があるそうだ。自民党への秘密献金は安保条約の締結、戦闘機の購入、原子力政策など、アメリカの利益のための買収工作に使われたとのこと。私利私欲のために国を売ったわけだ。孫も違わず自衛隊員の待遇など顧みない一方でアメリカから武器を爆買いし、世界的に問題視されていた大統領にまで過剰なすりすりをして日本の恥を世界に晒したことも理解できる。この本は世界的に話題になりつつ日本では原発裏金の隠ぺい目的で旧民主党の石井紘基議員が暗殺された事件と同様にマスコミが沈黙してしまったというから実に恐ろしい島国だ。
2021年5月16日日曜日
わっるいやつ
「本当わっるいやつだね。」コロナ蔓延の責任を押しつけるために晩節を汚してまで自らの数々の不祥事をもみ消した老官房長官に後を引き継がせ、目論見通り泥をかぶせ終わったら「彼はよく頑張っている」などと心にもないことをいいながら復権を狙う前首相を指して公共放送の元幹部がいった。前首相をよく知る人物は現首相がまんまとハメられる前からそのシナリオで事が進むと予言していた。自民党の総裁選が行われる前の去年の夏のことだった。しかし下馬評になかった現首相が急に支持を集めて総裁選で圧勝した理由についてほとんどの国民は気づいていないようだ。ほかの候補が総裁になっていたら抗体検査を行って前首相がコロナを蔓延させた事実が明るみになったからにほかならない。しかし国民は前首相がいつまでも入国規制をせずに700万人を超える人たちを無検査で入国させた事実も、厚労省が行った抗体検査の結果を否定してまで蔓延させた事実を隠したことも、PCR検査を受けられる基準を厳しくして隠れ感染者があぶり出されないようにした事実もすっかり忘れてしまっているようだ。さらに政治の私物化といわれた前首相が司法の私物化とマスコミへの圧力によって日本の民主主義を大きく棄損している事実にも気づいていないように見える。東京高等検察庁の元検事長の賭博問題ばかりが注目されたが、前首相へのごますりに余念がなかった弁護士資格もない外交官を最高裁の判事にし、非正規労働者にとんでもない仕打ちをしたり、システム問題で国民に多大な迷惑をかけた元メガバンクのトップを公共放送の会長に据えて政権批判をしたニュース9のキャスターを左遷したり、国民の権利を蹂躙して何とも思わない人間をその国民自身が容認しているのだから終わっている。こんな人間がまた首相にでもなったらそれこそ取り返しがつかないことになるだろう。しかし国民に選ばれた政治家はその国の民度を表すというのももっともで、偏差値30の国に生まれてしまい、シンガポールに移住することもできないことを残念に思うしかないのかもしれない。