2014年4月27日日曜日
2014年4月19日土曜日
踊り食い
唐津に住む知り合いからの食事のお誘い。いつも美味しい店に招待して頂くので九州出張の楽しみになっているが、今回は旬の白魚の踊り食いと聞いてちょっと引いてしまった。以前東京で一度だけ食べたことがあるが、メダカのような小さな魚を生きたまま食べるのは抵抗がある。とはいえ、せっかくご招待頂いたのに食べないわけにもいかない。網杓子で掬って酢が入ったたれに入れると元気にはねていた魚が程なくしてあまり動かなくなった。どうやら酢の影響らしい。白魚自体は味がしないが、老舗のたれは絶妙で美味しかった。それにしてもなぜ踊り食いなるものが支持されるのか不思議だ。伊勢で伊勢えびを食したときは角を左右に動かされ、恨めし気に睨まれているようでとても楽しめなかった。白魚の場合はまだましだが、それでも魚自体がとびきり美味なわけでもないので、あえて生きたまま食べなくとも…と思ってしまう。
2014年4月13日日曜日
須藤君
幼馴染の実家のトンカツ屋で食事をしていると、日に焼けたロン毛のおじさんが入ってきた。一人で店を切り盛りしている幼馴染のお母さんが彼の姿を見て「あら」といい、私の方を向き直って「誰だかわかる?」と聞いた。幼馴染と共通の知り合いとなると小学校か中学校のクラスメートだが、そのロン毛のおじさんの子ども時代の姿など想像もつかなかった。一方、彼は私の方をじっと見て「たけうち?」と聞いてきた。どうやら私は昔の面影を残しているようだ。おばさんに相当ヒントをもらってようやく小学校時代に一度だけクラスが一緒だった須藤君だとわかったが、丸顔であること以外は昔とずいぶん風貌が変わってしまった。彼はアメリカ帰りだった私のことが印象に残っていたらしく、私自身が覚えていない当時のことを話した(これがいちばん恥ずかしいパターン)。聞けば今は工事現場の監督をしていて(なるほど日に焼けるはずだ)、被災地にも出向いているという。大学時代のクラスメートであれば同じような道を進んでいる人が多いが、小学校時代となるとずいぶんと道が分かれる。帰り際に「じゃあ、また。」と連絡先の交換もせずに別れた。果たして彼と再び会うことがあるのかわからないが、長年会っていなかったクラスメートが元気にやっている様子を見るのは悪くないものだと思った。
2014年4月6日日曜日
吉野の桜
一生に一度見ておきたいものに吉野の桜があった。東京育ちの私にとって百人一首の歌に詠まれた吉野は一種憧れの地で、その桜の見事さも耳にしていたからだ。今週は週末前の金曜日に大阪での商用の後に奈良でアポイントが入り、絶好のチャンスとなった。宿泊先の橿原神宮近くの宿の人にまだ咲いていないといわれたが、ここまで来たら行かずに帰るわけにはいかない。しかし、いざ吉野に着いてみるとやはり麓の桜はまだつぼみの状態で、そのまま引き返そうとも思ったが、話のタネに日本最古のケーブルカーに乗って中腹まであがることにした。すると何と山の中腹の桜は満開に近づいていた。山の上の方ほど咲くのが遅いと思っていたが、どうやら日当たりなどが関係しているようだ。これで山一面の桜が満開になったらさぞ見事だろうと思わせる密集ぶりだった。それにしても咲いている時期が短い桜は遠出をして見に行く場合、ベストのタイミングを見極めるのが難しい。たまたま桜の時期に行った弘前城があまりに見事だったので、後年に母と伯母を連れて再訪したが、開花の時期が遅れて一輪も咲いていないことがあった。今回は吉野の桜よりも大阪の桜ノ宮周辺の桜の方が見応えがあったが、吉野も来年以降またトライしたいと思う。
登録:
投稿 (Atom)